健康診断で要受診、要観察、軽度異常などと指摘された人は医療保険には加入出来ません。
生命保険は「大数の法則※」で成り立っていますから、健康状態が悪い人が加入すると病気になるリスクが高く、保険の加入者間で不公平さが生じます。
特に30歳代の女性は、これから結婚・妊娠・出産など医療リスクの高い年代です。実際に妊娠してから加入したいと思っても手遅れで、加入が可能な時期を過ぎてしまいます。
この記事を読んでいただけば、ファイナンシャルプランナー(FP)に頼むと時間が短縮されるわけがわかります。また「加入出来なかった」など嫌な思いをしなくて済みます。
大数の法則は公平性で成り立つ
生命保険は「大数の法則※」で成り立っていますから、健康状態が悪い人が加入すると病気になるリスクが高く、保険の加入者間で不公平さが生じます。
[surfing_su_quote_ex cite=”日本損害保険協会” url=”http://www.sonpo.or.jp/wakaru/”]「大数の法則」により、事故や災害の発生確率を導き出します。
大数の法則とは?
サイコロを振って1の目が出るかは偶然ですが、振る回数を増やすとその確率は6分の1に近づきます。このように確率が一定値に近づくことを「大数の法則」といいます。事故の発生確率を出す時も、数件の事故率ではなく、多くの事故データを分析することによって発生確率を予測できるようになります。
[/surfing_su_quote_ex]
公平を期するために、加入するときは「一定以上の健康状態である」ことが条件です。
具体的に例を挙げて説明しますと「一週間後にがんの手術が予定されている人」が加入出来たらその人は確実に「入院給付金」「手術給付金」「がん診断給付金」などが受け取れますよね。これってずるいと思いませんか?
当選すると決まっているあたりくじを買うみたいなものです。
他の人から見たら「ずるい!」「最初から加入を認めるな」と言いますよね。
生命保険に加入する時の条件は「ある一定程度の健康な人の集団」である必要があります。生命保険会社はみんなの公平を保つために健康な人を選んで加入して貰っているのです。
予約が取れない→FPの手数料の仕組
保険の相談が無料でできるわけは、保険クリニックのホームページには下記の通りの記載があります。
[surfing_su_quote_ex cite=”保険クリニック” url=”https://www.hoken-clinic.com/”]Q:どうして無料で相談できるのですか?
A:保険代理店である当社は、保険会社からの契約手数料を収益として成り立っています。
故に、ご相談は何回でも無料です。まずは無料相談で保険の悩みをお聞かせください。[/surfing_su_quote_ex]
ファイナンシャルプランナーの給与体系は完全歩合制または一部固定給+歩合制で成り立っています。
保険のクリニック、ほけんの窓口などの会社は乗合代理店です。乗合代理店※は生命保険会社から完全歩合制で契約手数料を受け取ります。また、2月目以降の継続手数料も受け取り、アフターサービスなどの経費にあてます。
[surfing_su_box_ex title=”※乗合代理店とは” box_color=”#faba78″]乗合代理店とは保険業界用語で複数の保険会社と契約している保険代理店のことです。
[/surfing_su_box_ex]
乗合代理店は生命保険会社から受け取った手数料の中から、それぞれの売り上げに応じてファイナンシャルプランナーに支払います。
つまり、あなたが保険に加入したら手数料が発生します。あなたが加入できなかったら手数料が発生しません。
健康診断で要受診、要観察、軽度異常などと指摘されたあなたは、医療保険に加入できる見込みは少ないのです。
あなたは加入見込みが低い
↓
手数料が発生しそうもない
ですから、あなたが自宅や職場で無料相談したら、その交通費や電話料金はFPが負担しなければなりません。保険の窓口などの乗合代理店は交通費や電話料金などの経費は負担しません。全部がFPの経費から支払っています。
だから、健康診断で要受診、要観察、軽度異常などと指摘されたあなたには訪問型・無料相談の予約は取れません。
健康診断で要受診、要観察、軽度異常などと指摘されたあなたが取る方法は保険ショップに行って相談することです。
保険ショップに行くときの注意は
- 必ず予約を取る(断れないため)
- 健康診断の資料は5年分を持参
- 服薬治療があれば薬品名服薬期
などの資料は最初から揃えて訪問しましょう
ウソの告知で加入は出来るが、結局まる損
ウソの告知をしても生命保険会社が気がつかなければ、治療中の人でも医療保険に加入出来ます。
なぜ?生命保険会社は調べないの?
ウソの告知をして加入しても、入院や手術をした時にウソがばれます。
いつウソがばれるか分かりますか?あなたが医療保険に加入して入院や手術をしました。お医者さんに診断書を依頼しました。その診断書には「既往症について」記入する欄があります。ここには過去に治療をした期間や病名などが記入されています。
あなたがクリニックや病院で診察を受ける前に、「いつから?どんな症状ですか?薬は飲みましたか?」など、質問に答えてから診察してもらいますよね!
この時あなたが答えた事柄が、そのまま入院や手術の時にも記載されます。異なる病気の場合は「該当なし」「初診・当院」などと記載されます。
あなたが入院給付金を請求する時に、保険会社は「既往症」について確認します。
最初に罹患(病気にかかる)した時と医療保険に加入した時を比べて、罹患が加入年月日より早い時期の場合は生命保険会社は「契約の取り消し」をします。
契約が取り消されたあなたの医療保険からは入院給付金や手術給付金は出ません。
解約返戻金もありません。支払った保険料は1円も戻りません。
「悪意のある契約」は、今まで支払った保険料は1円も返しません。
[surfing_su_box_ex title=”昔のこと…今の非常識” box_color=”#faba78″]昔を覚えている人は
「2年間は入院給付金を請求しないで、3年目になってから請求すれば大丈夫」
などというかもしれません。ダマされてはいけません。今どきの保険会社はそんな陳腐な手法ではごまかせませんよ。[/surfing_su_box_ex]
現在は時効がありません。何年前までも遡及して適用します。
ウソの告知で医療保険に加入出来ても、入院手術の時にウソがばれて1円も貰えません。
あなたが損をするだけですから、セールスにそそのかされてもウソの告知はやめましょう。
FPは加入の基準を熟知している
最初に述べましたようにファイナンシャルプランナーは、あなたが医療保険に加入出来なければ1円も手数料が貰えません。
未熟な保険のセールスは
「申込書を提出して貰わないと判定できません」
などと言います。
ベテランのFPは無駄な手間は掛けたくありませんから普段から加入出来る基準表などを準備をしておきます。
乗合代理店のセールス(FP)はA社で「ダメ」な時は、B社、C社と加入できる生命保険会社を探します。急ぎの場合には、生命保険会社の担当者が「電話でも対応」して貰えます。さらに、「告知の要点」や加入出来ない「薬の名前」などもアドバイスして貰えます。
生命保険会社も保険をたくさん売ってもらいたいから、売り上げ実績のあるベテランFPを応援します。
あなたも、できれば「売れているFPに依頼する」のがいいですね。
FPなら主治医の意見書が付けられる
通販の医療保険は保険料が安くなっています。
それは「誤解を生じさせないため」に簡単なプランで組み立てられているからです。
保障が同じならば通販で加入してもFPから加入しても保険料は同一です。
だから何?
健康診断で要受診、要観察、軽度異常を指摘されたあなたは、主治医の意見書などをつけられれば「通常の保険料※」で医療保険に加入出来ることがあります。
[surfing_su_box_ex title=”標準体とは” box_color=”#faba78″]標準体とは通常の保険料で加入出来る人です[/surfing_su_box_ex]
例えば、高血圧で服薬している場合です。
45歳以下の人で最大血圧≦160、最小血圧≦95 |
の場合は医療保険に加入出来る生命保険会社があります。
健康診断書のコピーを添付したり、主治医の意見書などの資料を添付できるのもFPに依頼して加入する場合です。
通販では資料の添付ができません。
どっちで加入するのがお得か分かりますよね。
手数がかかるかも知れませんが、FPに依頼したほうが良いでしょう。
保険料は通販と変わりません。
FPなら不利な情報を残さない
健康診断で要受診、要観察、軽度異常を指摘されたあなたが通販で加入して「不承諾(お断り)」になりました。
あなたの記入した「申込書」「告知書」などは生命保険会社が管理して返してくれません。
さらに困ったことは「あなたの加入出来なかった情報が業界各社」で閲覧が可能になることです。
生命保険会社は売り上げはあげたいが、健康な人しか加入させません。
病人を加入させると支払いが増えて会社の存続の危険性が高くなります。
結局のところ、他社で「不承諾」を受けた人は、自社でも判定にの資料に「不承諾」を追加します。生命保険会社はリスクを嫌う傾向があります。
あなたはどうすればよいのでしょうか?
事前査定・決定後入金などを利用する
あなたが「申込書」や「告知書」を提出しても、保険会社のデーターベースに残さない方法があります。
生命保険会社によって異なりますが、事前査定や決定後入金と呼ぶ方法です。
申込書や告知書の提出、場合によっては医師による診査を受けて、保険会社の査定を受ける方法です。
生命保険会社は健康上の問題をはじめ、保険金額超過や職業による制限などの基準があります。
これらの条件が妥当な範囲におさまらないと、生命保険会社では「不承諾」となります。
例えば、あなたが
現在A社の医療保険に加入していて、
B社の医療保険が良いから乗り換える時です。
A社に加入出来てからB社を解約する意思があっても、一時は医療保険がA+B>基準金額に超過となります。結果は「基準額超過}で不承諾です。
このような時はFPは取扱者の報告書で、「加入が出来たら、B社を解約予定」などと記入します。
すると生命保険会社の査定係は「B社を解約」と判定して、A社のみの金額が基準内にあるかを査定します。査定は「金額が基準内」にあれば医療保険に加入出来ます。
このようなことが出来るのはFPによる取扱だけです。
話は戻りますが、
事前査定・決定後入金のその後の扱いは「承諾」「不承諾」で2通りに分かれます。
「承諾」の場合は「入金」をして契約成立です。
「不承諾」の場合は、生命保険会社に申し込んだ履歴が残らずに終了します。
あなたが次に加入する時に悪い履歴があると不利にならなくするためです。
事前査定・決定後入金などの方法が取れるのも、申込の手続きをFPに依頼したからです。
通販では取り扱っていません。
保険料割増や削減など条件が付いた時の対処法
年齢とともに増える病気などには、全期間保険料2割増などの条件が付きます。
自転車で転倒して骨折したなどの年月が経過すると治るケガなどには5割削減5年などの条件が付きます。
このような条件が付きそうなときにも、FPに依頼すれば医師による治療見込みなどの意見書を添付して、条件が緩和する例も良くあります。
あなたが医療保険に加入する時は普通の保険料で加入したいですよね!
部位不担保が付いた時の対処法
あなたが帝王切開の経験者なら、「子宮についての部位」が不担保(保障しない)になります。ただし、40歳までなどの条件が付きます。
あなたが帝王切開を経験していて、もう一人お子さんが欲しい場合には現在の契約を継続しないと帝王切開の保障が無くなります。
もうお子さまを産まないと強く思うならば、新しい医療保険に変えてもいいかも?しれません。
「部位不担保(子宮)」は子宮筋腫や子宮がんも保障されないことになります。
「ガン保険にはもう加入済みですか?」
「医療保険では子宮がんの給付金をもらえなくてもいいですか?」
など、判断基準を比較提示します。
保障がダブって保険料のムダが生じますが、FPは保障が不足することを一番気にします。
あなたが一人で考えていても決まらない時には、複数の保険会社が取り扱えるFPに無料相談しましょう。
1社専属のFPの場合は自分の会社の保険しかすすめられません。
ですから、
- 「しつこい」
- 「押しつけがましい」
などと言われてしまうのです。
まとめ
健康診断で要受診、要観察、軽度異常を指摘されたあなたはショップに行って相談する方法が一番良いですよ。
通販でもFPによる加入でも、保障が同一なら保険料も同一です。FPに依頼して加入する場合には、「加入出来る生命保険商品(会社)」を紹介して貰えます。あなたが医療保険に加入する時はベテランのFPに手続きを依頼しましょう。
ご質問のある方
このブログに関してのご質問などがある方は下記のお問い合わせフォームをご利用ください。
よろしくお願いします。